『鋸山』 (富津市・鋸南町)

鋸山に登るには、ロープウエー・登山自動車道(有料)・鋸山観光自動車道(無料)の3コースがあります。名勝鋸山といわれているだけあって、全てを満喫するには2日を要するといわれていますので、あらかじめ自分の見たい場所を決めてから登山コースを選択するのも一つの方法です。私たちは一見楽そうに思えた、山頂駐車場まで行ける有料道路を使いました。料金は1000円。但し16時になるとゲートが閉まるので要注意!車で山道を登ること数分で、山頂駐車場に着きました。途中の車窓から見える景色は一見の価値あり。遠くには穏やかな東京湾がキラキラ光り、左右に立ち並ぶフェニックスと相俟ってまるで南の国を訪れたよう。
さて、いよいよここからが本番。入場料を払い、目指すはあの「地獄のぞき」。

ひたすら石段を登り、目的地に着くより前に「地獄のぞきの地獄はこの石段か」と、弱音を吐きつつ、登る登る。で、地獄のぞきは思っていたより怖くなく(高所恐怖症の方には…)、地獄のぞきの先端に立つ人を遠くから眺めている方が怖かったです。地獄とはいうものの、右には房総の山々の稜線が、左には東京湾が一望でき、対岸の三浦半島には思わず手が届きそうなくらいで、この景観は感激のひと言。本当にオススメです。そして、次に向かったのは日本寺の大仏様。今度は下りです。どこまでもずーっと下り。途中に西国観音などを見ながら、近道の看板を頼りに下ること約10分。ようやく目の前に現れたのは冬枯れの山肌に刻まれた総高31・05メートルの日本最大の大仏様。ちなみに、奈良東大寺の大仏様は18・18メートル、鎌倉の大仏様は13・35メートル。凛と聳える大仏様は、穏やかな表情で私たちを迎えてくれました。原型は上総櫻井(現・木更津市)の名工、大野甚五郎英令が天明三年(一七八三)に門弟27名とともに、三ヶ年を費やして現在の地に彫刻完成したものです。
地獄のぞきと大仏様で感動した後は、山頂駐車場まで石段を一気に登ります。今回の私たちのコースは脚に自信がある方にオススメ。大仏口からだと、石段もなく日本寺にいけるのであまり体力に自信のない方はこちらをオススメします。
有名な観光スポットとして広く知られる鋸山。一度訪れて全関東を一望するといわれる頂上の大景観を楽しんでみてはいかがですか。周辺には美味しい海の幸のお食事処などがあり、いろいろ楽しめます。

施設DATA
所在地 富津市金谷地先
電話 鋸山ロープウェー 0439-69-2314
ロープウェー営業時間

9時〜17時(2/16〜11/15) 9時〜16時(11/16〜2/15)

料金 ロープウェー(往復)大人 900円、小人(6歳以上)450円
日本寺拝観料、大人600円、小人400円(税込)
2009年現在