石洞山不動院(富津市)

 富津市の竹岡地区にある不動院は関東八十八カ所霊場の第51番、新上総國三十三観音霊場第14番、上総の七福神霊場「布袋尊」、上総保久利地蔵霊場第5番等の札所になっており、それぞれの御朱印があります。
写真の御朱印は関東八十八カ所霊場の第51番のもので、御本尊の不動明王(ふどうみょうおう)の文字が記されています。
  不動院の正式な寺名は石洞山不動院(せきどうざんふどういん)で、伏見天皇の永仁2(1294)年に僧 願行により開基されたと伝えてられている、真言宗智山派の寺院です。
 鎌倉時代の高僧 願行は、時の将軍久明親王の要請により竹岡の地に巡錫しました。その際、夜の海に光を放つものを見つけ、これを霊木として不動明王の像と二脇侍の像を彫り、山裾の洞窟に安置しました。その後、お堂が建てられ不動尊像もそこに移されたと言われています。 
 後に兵乱により堂宇は消失してしまいましたが、不動尊像は難を免れ、江戸時代の延宝3(1675)年に堂宇が再建、幕末の慶応3(1867)年には大火により、本堂、庫裡を消失しましたが、明治32(1899)年に再建されました。また、老朽化した不動堂も平成20(2008)年に新築されました。
  「南無不動明王」「上総七福神」の幟が立てられた参道を登ると、「保久利地蔵」を拝むことができます。現在では様々な行事も復興され、竹岡不動尊として地元の信仰を集めています。毎月28日の不動明王の縁日には多くの参拝者で賑わいます。
所在地 富津市竹岡364
御朱印 300円(関東八十八カ所霊場第51番、新上総國三十三観音霊場第14番、上総保久利地蔵霊場第5番)、500円(上総の七福神霊場「布袋尊」)
※書置きは専用台紙になります
※住職が不在の場合は専用台紙の書置きのみとなります。
 御朱印帳への記載を希望する方は、事前に問い合わせて下さい
〈問合せ〉
TEL.0439(67)8411  石洞山 不動院
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