袖ケ浦市学校図書館支援センター 調べ学習への取り組み
 袖ケ浦市は、1991(平成3)年の市制施行と同時に「読書教育」を市の重点施策の一つと位置付け、市教育委員会はそのための方策としてまず、市内教育関係機関のハード面を充実させていきました。市内では、3つの図書館と2 つの公民館図書室をネットワーク化し、学校図書館や関係機関、ボランティアの方々と連携しながら、年齢問わず親しむことができ、郷土資料から最新の情報まで広く活用できる読書環境を整えています。
 その整備がほぼ一段落してきた、その恵まれた教育環境を活かして次に取り組んだのが、ソフト面としての「調べ学習」の推進でした。 主体的に本を使って学んでいこうとする児童・生徒を育てていくことをねらいとし、その一環として開催されたのが、2000(平成12)年度の「第1回袖ケ浦市“調べる”学習賞コンクール」でした。
以降「図書館を使った調べる学習コンクール」と名を変えた現在でも、毎年開催されています。
 「調べ学習」を奨励し、コンクールでその成果を賞賛することにより、児童・生徒の「調べ学習」への意欲を更に高めるとともに、「調べ学習」の手段や方法を一層向上させ、「調べ学習」の中心的な場となる学校図書館や公共図書館の活用を推進していきます。
 また、この市主催のコンクールの審査を、司書教諭を始めとする市内小中学校の教職員の目と手で行うことで、教職員一人ひとりの資質・力量を向上させることと、それを礎として日々の授業の改善の視点を学んでいくことを目指します。
 このように、読書教育における様々な施策が、児童・生徒の取組みを推進し、素晴らしい成果を生んでいます。第22回(2018年度)の図書館を使った調べる学習コンクール(全国)では、長年の読書教育への取り組みの成果が認められ、袖ケ浦市教育委員会が「図書館を使った調べる学習活動賞」を受賞することもできました。
 今後も、読書教育とともに、課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力を育成するため、子どもが主体的に学び、探究型の学力の育成を図るために「調べ学習」に積極的に取り組んでまいります。

〈問合せ〉
TEL0438(62)2254
FAX0438(62)3816
袖ケ浦市総合教育センター



全国図書館を使った調べる学習コンクール
袖ケ浦市内2作品が文部科学大臣賞を受賞




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全国図書館を使った調べる学習コンクール<公開作品>

○捕鯨は是か?非か?〜商業捕鯨を再開した今、鯨との共生を考える〜

↓クリック
https://concours.toshokan.or.jp/wp-content/uploads/contest-data/230004/
商業捕鯨再開を知り捕鯨問題について調べ始めました。すると鯨の数が増え続けていること、反捕鯨国と同じぐらい捕鯨支持国があることなど想像と異なる現実を知ります。日本の捕鯨の歴史を丹念に調べ、鯨と共に生きる文化も体験します。先入観だけで反捕鯨を掲げる危うさを指摘し捕鯨の未来を考えます。


○知ってる??はんこってなんで押さなきゃいけないの?〜日本のとくべつな文化〜

↓クリック
https://concours.toshokan.or.jp/wp-content/uploads/contest-data/230002/
はんこがないとプールに入れない!はんこってそんなに大事?芽生えた疑問から、はんことは何かを調べます。職人さんを取材し、はんこ作りを通してはんこの重要性を体感。デジタル時代にはんこは生き残れる?世界でも珍しい「はんこ文化」のメリットやデメリットを示しながら、はんこの未来を考えます。



全国図書館を使った調べる学習コンクール<非公開作品>

申請を出すと、閲覧が可能です。
この申請書を使って、図書館振興財団へ直接問い合わせてください。

非公開作品利用申請書



○どうしてうっているのかな?タバコはからだによくないってみんな言っているよ。
  害があっても禁止されないのはなぜ?
タバコの歴史や広がりを調査する中で、昔はタバコが良い物として考えられていたこと、今では暮らしを支える大きな税収になっていることなど、知らなかったタバコの真実を知ります。タバコが必要ない社会を築くためにはどうすればよいか?よりよい未来を考えます。


○ぼくの足はどうしてこんなにくさいのか?
  足のにおいに悩み原因を調べ始めた播磨さん。大学を訪ね電子顕微鏡でくささの正体を探ったり、家でくさくならないための実験を重ねたり、においの探求を深めます。そして日本人は、においを気にするあまり、除菌のしすぎで免疫力が低下している事実も知ります。菌と共存することの大切さも学びました。


○ごみがごみにならないために〜僕は地球を汚しているのかもしれない〜
  地域によってごみの分別に違いがあることを知り、スタートしたごみ調査。収集されたごみがその後どのような姿になっていくのか?種類ごとに丹念に追います。ごみが処理された後も世界から消えてなくなるわけではないことを訴え、リサイクルの重要性やごみを減らしていくための努力の必要性を伝えます。


○調べて発見!?「安武(やすたけ)」のゆらい 〜ずっと続いてきた、私たちの歴史〜
  同じ名字の人に出会ったことがない!と自分の名字を調べ始めます。祖父の出身地福岡を訪ね、初めて出会う安武姓の親せきと地域を探索。同じ名前の駅や小学校を訪れたり、地名の由来を調べたり、家族のルーツをたどります。将来自分の名字を残すためにはどうすればいいか?法律問題にも目を向けました。


○特攻〜なぜだれも止められなかったのか〜
  戦争映画の特攻シーンを見て思いました。敵をやっつけ自分も死ぬ作戦なんて理解できない。隊員さんはどんな気持ちだったのだろう。特攻の背景を本で調べ、残された手紙を読み込みます。歴史を実際に感じたいと知覧特攻平和会館を見学して、もう誰も特攻に行かないためにどうしたらいいかを考えました。


○本当の「泣いた赤おに」を探せ!!ー日本のアンデルセン 浜田広介ー
 
本当の『泣いた赤おに』を探すために、初版から現在まで出版されている絵本を読み比べ。すると、赤おにが泣いている場面が出版社によって違うことを発見。20余の全てに当たって、浜田広介が存命中、時代や対象読者に合わせて改題と推敲を重ねたことを知るとともに、遂に定本を突き止めます。






図書館振興財団ホームページ https://www.toshokan.or.jp/contest

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