かずさ地域で受け継がれている
「疫病・災いを除ける風習」
 関尻の大わらじ(富津)
 「私の村では、厄病は済み(木炭)ました。疫病は過ぎ(杉)ました。この村には、こんな大きなわらじをはく大男が居る。これを見た疫病神は村の入口から引き返していくだろうから、お酒でもてなし、新しいわらじを履いて帰っていただこう。」 という人々の願いがこめられたものです。
  富津市南部の峰上地区には、「でぇでっぽ」と呼ばれる大女が落としていった臼とされる「姥石(うばいし)」や、巨人の足跡と呼ばれている所など、巨人伝説にまつわる場所が多い地区です。
 関尻の地区境3カ所には、大わらじがぶら下がっており、このわらじは長さ150p、幅60pの片方のみで、同じワラで編んだ酒樽と木炭と杉の小枝が添えられています。
毎年2月の第1日曜日に地区のお堂で、新しいわらじが作られ、古いものと取り替える「綱吊り(つなつり)」が行われています。
場所 富津市関尻県道182号沿い他
〈問合せ〉
TEL0439(80)1291
     富津市観光協会