夏の夜空に輝くたくさんの星。あのひとつひとつが何が分かったら楽しいなぁ・・・。

そんな願いを叶えるため、夏の星座について、君津亀山青少年自然の家のスタッフさんに聞いてみました。
流れ星に願いを込めたり、自分の星座を見つけたり・・・ 素敵な夜をお過ごしください。

 <情報提供>君津亀山青少年自然の家
 君津市笹字片倉1661−1 TEL/0439−39−2628

 
<1>〜天の川・銀河とは〜
 
 8月の夜9時頃、南の空を見てみると、白く雲のようにぼんやり見えるものがあります。 これが「天の川」です。

地球から星空を見ると、銀河の中央方向の星が多く集まっているところが白く輝く雲のように見えます。
それが川のように見えることから「天の川」と呼んでいます。
これは、「天の川銀河」と呼ばれています。
この天の川銀河は2億数千年かけて1周します。
この中にはいくつもの小宇宙があり、その1つ1つに何十億ものは星があります。
 
<2>〜天の川・銀河とは〜
 
 夏の1等星は、アンタレス、ベガ、アルタイル、デネブの4つが代表的です。これらの1等星を、天の川を中心に探してみましょう。 8月の夜9時頃、南東の空を見ると、天頂付近に天の川をはさんで、輝く星があります。これが「ベガ」「アルタイル」です。
さらに、この2つの1等星の間を流れる天の川を少し北に目を移すと「デネブ」が見つかります。
そして、そのデネブから天の川に沿って南の空に目を移していくと、「アンタレス」が見つかります。
このように天の川を中心に星空を見ていくと1等星を見つけられます。
 
夏の星空<天の川編> 拡大して見る

※ペルセウス座の情報は、2021年のものです
 
<3>〜夏の星座のおはなし〜
□さそり座
 
 夏の代表的な星座は「さそり座」です。
この「さそり座」の特徴は、中心に輝く赤い星、「アンタレス」という1等星です。
この星を手がかりに星を線で結んでみると、 赤い1等星「アンタレス」を中心に、十数個の明るい星が大きなエス(S)字を描いています。
このエス(S)字の部分がさそりの尾と針になります。
さそり座は、冬のオリオン座と並んでもっとも均整のとれた美しい星座といわれています。
□ギリシャ神話におけるさそり座
 
 ギリシャ神話では、この「さそり座」は勇者オリオンのえらそうな態度に怒った女神「へーラ」によって放たれた大さそりだと言われています。
その大さそりによって足を刺されたオリオンは全身に回った毒であっという間に、息絶えてしまいました。
大さそりはその時のごほうびにより、黄道星座のひとつになったと言われています。

オリオンは星座になってもさそりが苦手なのか、東の空にさそり座が現れる頃、「オリオン座」は西の地平線にこそこそと隠れてしまいます。
日本では、さそり座のエス(S)の字を釣り竿と釣り糸に針をつけた形と見て、魚(うお)釣り星とか鯛つり星と呼んでいる地域もあります。
 
 
<4>〜夏の星座のおはなし〜
□いて座
 
 さそり座の左に見える星座が「いて座」です。
 白い光の帯となって流れる天の川が、ひときわ濃さをまし、光の大河となって南の地平に注ぐあたりに「いて座」があります。
  大きな弓に矢をかまえた、上半身は人間、下半身は馬のケイローンが、毒針を振りたてたさそりと銀河の両岸で向かい合う姿は、夏の風物詩として、見る人に興味を起こさせてくれます。
 この星座で特に目を引くのは6個の星が、小さなスプーンを伏せたような形に並んでいる部分です。この形を西洋では「ミルク・ディーパー、乳のさじ」と呼び、中国では北斗七星に対して「南斗六星」と呼ばれています。
□こと座・わし座
 
 いて座の左上の空にある星座が、七夕で有名な「こと座」と「わし座」です。
こと座のベガ(おりひめ星)わし座のアルタイル(ひこ星)の2つの一等星が天の川をはさんで輝きあう様子が、中国では、世界でもまれな七夕伝説となって生まれました。
 ギリシャでも、この星座のことについて哀れにも美しい楽人オルフェウスの伝説が生まれました。
 7月7日の七夕祭りの頃にはこと座のベガ(おりひめ星)もわし座のアルタイル(ひこ星)もまだ東の空にあり、あまり見栄えがよくありません。旧暦の七夕に当たる8月の方が見ごろとなります。
□はくちょう座
 
 七夕のおりひめ星こと、こと座のベガとひこ星ことわし座のアルタイル。
 この2つの間を流れる天の川の中を少し北に目を移すと、明るい5つの星が大きな十字架を作っているのが目にとまります。ここにあるのが「はくちょう座」です。


 はくちょう座の中心部に十字になっている部分があります。この十字は南天にある南十字星に対して「北十字星」と呼ばれ、大きさは南十字の3倍以上もあります。
くちばしに輝くアルビレオは、金色の3等星と、エメラルド色の5等星が並ぶ美しい連星です。
尾のところに輝く白色の一等星「デネブ」は「めんどりの尾」という意味で、文字通り白鳥の尾の所に位置し、こと座のベガ、わし座のアルタイルと結ぶと大きな三角形ができます。
この三角形を「夏の大三角」と呼びます。
 
 
★みんなで楽しんでみてね★
 

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