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正しい知識で適切な対処を インフルエンザにご注意を!
〈情報提供〉 金田クリニック重城 院長/重城 明男先生

 かずさ地域でもインフルエンザが流行ってきています。
 正しい知識を得て、インフルエンザの予防に努めると共に、適切な対処で早期回復と二次感染に注意し、この冬を過ごしましょう!



1、インフルエンザのタイプと特徴

インフルエンザはA型、B型、C型に分けられます。それぞれの特徴は次の通りです。
○A型…ウイルスがすぐに変異するために、抗体が上手く働かず何度も感染し、症状も強くなりやすい
○B型…一度感染した後、二度目の感染からはA型ほど悪化しません
○C型…A型やB型に比べて症状・感染力ともに弱く、軽い風邪で済みます

インフルエンザのタイプは、綿棒で鼻やのどの奥からぬぐい液を採取して、それをウイルスに対する抗体を反応させて診断する「迅速診断」という検査方法ですぐにわかり、的確な治療が可能です。

2、インフルエンザの特徴と風邪(かぜ症候群)との違い
インフルエンザは早期の自覚が大事ですが、ただの風邪(かぜ症候群)と勘違いしてしまい、症状が悪化してしまうことがあるため注意が必要です。
風邪と比べたインフルエンザの特徴は、次の3つです。
(1)急な発熱…風邪の場合、じわじわ高くなりますが、インフルエンザの場合“急に38度を超える高熱に侵されます。
(2)全身の症状…風邪のときよりも著しい全身の症状≠ニして、痛み・だるさ・筋肉痛が現れます。
(3)呼吸器の症状は少ない…咳、くしゃみや鼻水などの呼吸器症状は、風邪に比べてインフルエンザの方が現れにくい。
これらの症状が現れたら、インフルエンザの可能性が高いと考えられます。

風邪とインフルエンザの違い
<発生時の症状>
 風邪…徐々に悪化
 インフルエンザ…急激に悪化
<発熱>
 風邪…なし。あっても37度程度
 インフルエンザ…急に38度以上
<悪寒(寒気)>
 風邪…軽い
 インフルエンザ…強い
<症状・経過>
 風邪…上気道炎症が中心
 インフルエンザ…全身症状が強い
<合併症>
 風邪…少ない
 インフルエンザ…肺炎などが起こり得る
<発生状況>
 風邪…散発的
 インフルエンザ…流行する
 なお、インフルエンザでも高熱が出ない場合もあるので、少しでも怪しいと思ったら、医療機関で受診をしましょう。

3、 インフルエンザの潜伏機関
インフルエンザの潜伏機関は通常1〜3日、長い場合は1週間程度です。
インフルエンザが怖いのは潜伏期間でも感染することです。症状が現れなくても、気づかずに他人に感染させてしまう恐れがありますので注意が必要です。
つまり、あなたの知人が発症前1週間の間にあなたと接触していたら、あなたも感染している可能性があるということです。

4、 インフルエンザの感染経路
○飛沫感染…咳、くしゃみをしたときにインフルエンザを含む唾液や鼻水が飛び散ることで広がります。
※ 感染している人が1回の咳で10万個、くしゃみは200万個のウイルスが飛散します。1.5m以内の距離にいる人は飛び散ったウイルスで感染する可能性があります。
○接触感染…インフルエンザウイルスを含んだ咳やくしゃみが、ドアノブや手すり、つり革や椅子、テーブルなどに付着しているところを触って感染します。

5、 インフルエンザの予防方法
○手洗い…感染対策の基本は「手洗い」です。感染の多くは前出の「接触感染」によりウイルスが鼻、口、目から体内に入ることによるものです。この予防には「手洗い」が大切です。
○うがい…うがいは口の中の洗浄効果と繊毛運動のような本来持っている防御反応を高めます。病院やショッピングセンター等、多くの人が出入りする場所には菌がウヨウヨしています。帰宅後1時間以内に「声を出したうがい」をしましょう。
○マスク…マスクは咳やくしゃみで病原体のしぶき(飛沫)を他人にうつさないようにする対策として有効です。またマスクをすることで、手や鼻に触る機会を減らし、のどの乾燥を防ぎ、ウイルスに対して防御機能を維持します。
○予防接種(インフルエンザワクチン)…インフルエンザワクチンの予防接種をすることで、予防効果と重症化を抑えることが期待できます。予防接種は必ず受けるようにしましょう。

6、原因療法と対症療法(治療)
回復の近道は抗インフルエンザ薬による原因療法です。抗インフルエンザ薬には、内服薬、吸入薬、点滴薬があります。
抗インフルエンザ薬はウイルスの数を減らし、肺炎の起こる確率も下げることができます。さらに他人にうつしてしまう頻度も減らすことができます。発病の早期(48時間以内)に服用すると効果が高いので早期発見、早期対応が重要です。
もちろん、従来から行われてきた対症療法も大切です。まずは安静に過ごすこと、そして消化の良い食事をし、こまめに味噌汁やスポーツドリンクなどで水分を摂りましょう。そして十分な睡眠を取るように心掛けましょう。
けいれんを起こしたり、苦しそうだったり、意識がいつもと違う、嘔吐や下痢の症状が悪化してきたと感じたら、早めに医療機関で受診するようにしましょう。

7、インフルエンザ(風邪)のときの入浴方法
高熱で辛くなければ入浴して構いません。ただし、発熱していると脱水症状になりやすいため、お湯はぬるめにして、湯船に入るのは短時間にしましょう。また入浴前に必ず水分を摂取するようにしましょう。

8、高齢者と子ども、慢性疾患のある人は要注意!
健康な人がインフルエンザにかかっても1週間程度で治ります。
ところが高齢者や子どもは少し話が異なります。インフレルエンザで亡くなる人の大半は65歳以上の高齢者です。インフルエンザは怖い病気≠ノなりうるということです。
インフルエンザには強い感染力がありますので、高齢者や子どものようなインフルエンザ弱者≠ノうつしてしまう可能性があるのです。
○高齢者…一般的に抵抗力が弱いため「合併症」は少なくありません。最も多い合併症は肺炎で、インフルエンザウイルスが排除された後に別の細菌に感染して起こります。
○子ども…症状は強くなります。「脳症」が起きることもあります。脳症では生命が危ぶまれますし、回復しても障害が残ってしまうことがあります。
○持病のある人…ぜん息、心臓病、糖尿病などの慢性の病気がある人は病気が悪化しやくすなります。
 
次のようなときは合併症の可能性があります。速やかに医療機関で受診をして下さい。
○肺炎の症状…熱が3〜4日たっても下がらない、一旦下がった熱がぶり返す、呼吸が苦しい等の症状
○脳症の症状…体のけいれんが見られる、異常な行動をする、意識がもうろうとしている等の症状

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何かとせわしなくなる季節ですが、もりもり食べて、ぐっすりと寝て、みんなで元気に冬を乗り越えましょう!