八剱八幡神社(木更津市)

八剱八幡神社では通常の御朱印(写真掲載)のほかに、月替りの御朱印(期間・数量限定)も頒布されています。

八剱八幡神社は社伝によると、「このあたり一帯の地を八剱の里と呼び、この里の神を八剱の神と称した」とあり、日本武尊伝説縁の社として知られています。尊が東征の際に相模よりこの地に船で渡ろうとした際、暴風雨により転覆寸前になりました。そのときに妃橘姫(弟橘媛)が海の神の怒りを鎮めるため、尊の身代わりとなり入水し、尊は無事に着くことができたそうです。尊は姫の死を慎んでしばらく滞留され、後に御祭神として祀られたとされています。
 源頼朝が鎌倉幕府を開いた際には、神領を寄進し、社殿が造営されました。天正19(1591)年には、徳川家康より社領3石2斗を寄進され、御朱印の証を賜ったとされています。

 慶長19(1614)年に大坂冬の陣が起こると木更津村より家康方に多くの船頭が召出され、目覚ましい働きをしました。これも、八剱八幡神社の霊験加護のたまものであると、特に宮司らが駿府城内に招かれ、銅鳥と銀子を賜りました。
 社殿は、宝暦2(1752)年、木更津の大火により焼失しましたが、安永2(1773)年に再建し、寛政9(1797)年の社殿修理を経て大正3(1914)年に社殿の大改修が行われました。
 昭和55(1980)年の社殿改修に際しては、同時に162枚の格天井装飾画も復元されました。この装飾画は、江戸幕府御用絵師である狩野派の技法を忠実に駆使して描かれたものであり、題材は花鳥風月を始め、武具や芸能道具、更には獏・龍・鳳凰などといった空想上の霊獣・瑞鳥が描かれています。
 敷地内には、嘉永3(1850)年に創られた重さ1.5トン、美麗さともに関東一と称される大神輿が、ガラス張の神輿殿に納められています。
 また、平成30(2018)年10月には従来の社務所に代わり新たに参集殿が完成しています。
 八剱八幡神社の御祭神は誉田別命(應神天皇)、息長足姫命(神功皇后)、足仲彦命(仲哀天皇)、素盞鳴命、日本武尊で、境内にには末社として御嶽神社、三峯神社、稲荷神社の三社や屋船久久能知神 、屋船豊受姫神、手置帆負神、彦狭知神が祀られています。
所在地 木更津市富士見1‐6‐15
御朱印 初穂料500円
〈問合せ〉
TEL0438(23)8881 八剱八幡神社 [ホームページ
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